風水と地相
風水と地相は、切っても切れない関係にあります。地相とは、その土地の形状や様子を意味し、その土地の吉凶を判断したりすることです。風水でも、地相は最も重要なものとされ、その土地から出ている気の良し悪しで、国や都市を築き、お墓や家を建てて来ました。現代の地相と言えば、ほとんど家を建てる時に考慮されることが一般的です。地相の良い土地には良い気が流れ、運気が高く、そこに住む者は繁栄して幸せになれると言われています。家の寿命も長く、住む人も健康的な生活が出来るのです。健康であれば、仕事にも励み、物事が順調に進むからです。
地相には、吉凶な土地があります。その土地の良し悪しを決めているわけです。
【吉相の地】
①北の方面が高く、南面が平坦に広がっている土地。
②北の方面に山や丘がなくても、土地全体がゆるく傾斜し、南が低くなっている土地。
③西の方面が高く、東が低くなっている土地。
④東西が平坦で、ゆるく傾斜し、東が低くなっている土地。
【凶相の地】
①南の方面が高く、北面が低くなっている土地。
②東南が高く、西北が低い土地。
③東西南北の周囲が高く、くぼんでいる土地。
④高台で、東西南北の周囲が低くなっている土地。
⑤北に流れのある土地。
地相の吉凶の例をいくつかあげてみましたが、凶相の土地だからと言って心配することはありません。風水とは風(気)と水の流れをさし、その流れは永久的なものではありません。絶えず集まりそして変化します。自然に従い自然の力を最大限に生かそうとすること、自分にとって良い流れを作ることこそが風水術なのです。
風水で最高の吉相の地相は、『四神相応の地相』と言われる地相になります。中国神話には、天(宇宙)の東西南北の四方位を司ると言われる伝説の守り神(聖獣)が登場します。
①北は玄武と言われる亀に似た架空の動物。
②南は朱雀と言われる鳥に似た架空の動物。
③東は青竜と言われる青い龍。
④西は白虎と言われる白い虎。
これらを合わせて、「四神」と言われています。
風水では、それぞれの聖獣が司る方位と意味する地形・地勢が揃った土地は、理想的な環境で最高の吉相『四神相応の地相』とされています。
①北に高い山・丘や建物(玄武の相)
②南に低地・平野(朱雀の相)
③東に川の流れ(青龍の相)
④西に道・道路(白虎の相)
794年に恒武天皇が長岡京から「平安京」に遷都した際に、この『四神相応の地相』の理想の地として今の京都が選ばれたことは有名な話です。
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